PIONNIER 選書
-先駆者たちの知見-
最果てピアノ:男鹿半島に移り住んで20年 元新聞記者の、気づいたら古希
土井 敏秀
集落は終活に向かっているのかー
小さな漁村に移り住んだ元新聞記者が描く20年前と今
インターネットが普及し、リモートワークでどこでも仕事ができるようになった。地方へ移住して田舎暮らしを楽しむ人もいる。本書は街場の暮らしから一転、「半農半漁見習い」を志願し、実際に田舎暮らしを続けてきた元新聞記者の手記である。
放射リスクコミュニケーション:福島での経験
長崎大学原爆後障害医療研究所所長
高村 昇
誰も経験したことがない「危機管理対応」
放射線被爆専門医が福島県民と葛藤した原発事故の7日間とは
2011年3月11日、東日本大震災の発生とともに起きた福島第一原発事故。
色も臭いもない放射性物質による汚染に、福島県民は不安と混乱に陥った。「このままでは、福島県がパニックになる」放射線とは?被ばくとは?シーベルトやベクレルという単位とは?そして、健康への影響は?
放射線被ばくに対する住民の不安は、行政への不満となり、怒りとなる。震災と原発事故の影響を受けて物資がストップする中、福島県からの要請を受け、文字通りマイク1本で講演した。
仙台発ローカルメディア最前線:元地方新聞記者が伝えるインターネットの未来
佐藤 和文
仙台の地で、最初期から地方メディアにおけるインターネットの現場を見てきた元河北新報記者による、ローカルメディア最前線の報告。
「地域」「メディア」「インターネットあるいはデジタル」を掛け算して見えてくるはずの未来ビジョンは、何よりも自らがよって立つ「地域」から描き出す必要がある。
その信念をもとに、仙台に活動拠点を置く著者が、地元で活躍するローカルメディアを紹介する。
・市民を通信員としてニュースを発信する「TOHOKU360」
・コンテンツ発信を通して”場”や”コミュニティ”を創出する「メディアージ」漆田 義孝氏
・3.11の震災記録などを集め、アーカイブ化する市民参加型の地域アーカイブ